索引
 KBS(韓国放送公社)は,2019年9月,報道番組「ニュース9」の曹国法相をめぐる一連のスキャンダルに関する放送内容を[偏向報道]だったと自ら,認定した
  2020年6月には,20年以上続いたコメディー番組「ギャグコンサート」の放送を打ち切った
 公開録画番組「ギャグコンサート」は,千六百席ホールの観客近くで,コメディアンらがネタを披露し,観客の反応に応じた即興のアドリブを交えたりする舞台だった
 また,社会的に話題となった事件や,政治家らに対する辛辣な風刺が視聴者の留飲を下げてきた一面もあった.保守政権である李明博,朴槿恵両政権を激しく批判・風刺し,朴大統領や最側近と言われた崔順実氏のモノマネ・戯画化で,朴大統領弾劾への雰囲気醸成に大いに貢献した
  露骨な政治的スタンスは,KBSディレクターの多くがコミュニスト的思想信条をもっていることに起因する
 批判精神と自由奔放な思考が「風刺」を生むが,自由奔放でなければならない筈の風刺に「自主規制」が入り,「ギャグコンサート」は色を失った
 保守政権下で毎週見ることができていた政治風刺が,文在寅政権になってからは,ほぼ見られなくなってしまった
 文政権発足後,風刺のネタが無くなったわけではない.与党や政権中枢からのスキャンダルは次々と明るみに出ている.特に,「タマネギ男」と皮肉られた曺国氏のスキャンダルは,コメディアンの立場からすれば,不正腐敗と偽善に満ちた「ネタの宝庫」だった筈だが,曺氏のスキャンダルで国全体が沸いていたときにも,「ギャグコンサート」では,曺氏への風刺はなく,逆に,曺氏を追及する検察への批判に終始していた.彼らが過去に放送していた政治風刺は「笑いを届けるための風刺」ではなく,笑いを利用した政治活動だったことが明らかになった.偏向的政治活動を国民から受信料を取っているKBSという公営放送がしていたのだ
 政治風刺は,コミュニスト的政権誕生と同時に不用となり,多くのコメディアンらは「仕事」を失った

ご批判、ご指摘を歓迎します。 掲示板  新規投稿  してくだされば幸いです。言論封殺勢力に抗する決意新たに!
inserted by FC2 system