目次
小中華思想
 漢民族の文化的思想的価値に関する自負を「中華思想」という.周辺の異民族文化は,未開で劣ったものと捉えられ,四夷という蔑称が付けられた
 東夷 - 古代は漠然と中国大陸沿岸部,後には日本・朝鮮などの東方諸国.貉の同類
 西戎 - 西域諸国(春秋戦国時代の秦王朝)など.羊を放牧する人で,人と羊の同類
 北狄 - 匈奴・鮮卑・契丹・蒙古などの北方諸国.犬の同類
 南蛮 - 東南アジア諸国や南方から渡航してきた西洋人など.虫の同類
 大中華に次ぐ文化的思想的価値に関する自負を「小中華思想」という.李氏朝鮮で,周辺の日本,琉球,満洲等は,文化的に劣等な夷狄とされた.国内では,「礼義を識り,漢詩漢文を巧みに操り,儒教の経典に精通した中華文明の体現者」は両班であり,一方庶民は「夷狄禽獣の類い」として差別された
 秩序を重んじる儒教と小中華思想の相乗効果で,厳しい差別を伴った奴隷制度が維持されてきた
  李氏朝鮮王朝時代の私塾である書堂で子供たちが「千文字」を習った次に使う教科書「童蒙先習(1699年)」の中で「小中華」の語句が使われた
  同書に「我が国は海の辺隅にあり,国土は狭小ではあるが,礼教・音楽・法律・制度,衣冠・文物,ことごとく中国の制度にしたがい,人倫は上層ではあかるく,教化は下のものに行われた.風俗の美は中華をひとしくなぞっている.華人はこれを称して小中華という」との記載がある
 朱熹が儒教を整理し直し「仁」の上に「礼」を位置づけた「朱子学」は,臣民を統治するために上下関係を固定する.国内の乱れに不満を持つ臣民を押さえ込み,乱れを封じるのに都合の良い教えだった.13世紀,朝鮮に伝えられた後,仏教が排され,朱子学が唯一の国教となった.朱子学は,社会の発展を停滞させ,現在の文化的思想的価値感( エスノセントリズム )にまで大きな影響を及ぼしている
 韓国にも嫌韓サイトがある
 「親日カフェ」 「独島は日本領土」 「大日本帝国万歳」 「親日派万歳」 「植民地時代は韓国にとって祝福」 「韓国公式カフェ」 「神州不滅」 「犬も食わない韓国料理」 「韓国には自由がない」 「卑劣な韓国人」 「明成皇后は悪女」 「天皇陛下万歳」 「偉大な日本」等々
 これらの嫌韓サイトに集う韓国人達も エスノセントリズム に染まっている.彼らと接するとき, 韓国人の行いや道徳的な考え方が日本人とは違う ことを理解していなければ,当惑する場面に出合うことを覚悟すべきだろう
  韓国人は,自分で調べたり考えたりする習慣を持たず,政府やメディアによる扇動に影響され易い.そして,一度信じると思考停止して,それに反する情報を受け付けなくなる
 例えば,長期間,義父の大院君と権力争いの暗殺合戦を繰り返し,私的に国費を使い込み,ロシアを引き入れた閔妃は,「朝鮮を崩壊させた悪女」という評価を受けていた.しかし,1990年代後半,閔妃の生涯を美化したミュージカルが上演されると,瞬く間に「日本人に殺された国母」という反日の象徴的扱いになってしまった
 ネットの登場により,日本では様々な報道の嘘が発覚し,それが広く世間に伝わりメディア不信や嫌韓反中となったが,韓国ではむしろネットの登場により政府のプロパガンダが強化され,反日民族主義や自民族中心主義的な思想がより強くなった
 韓国起源説なども,ネットでの政府によるプロパガンダによる影響が強いと言われている
 江原日報記事
2011年カタール・アジア杯準決勝,日本との試合で前半23分ペナルティキック先制ゴールをさく烈させたキ・ソンヨンのセレモニーが論議を起こした.カメラの前に近付いて猿まねをしたのだ
 これについてサッカーファンの非難が続くとすぐにキ・ソンヨンはツイッターに「選手である以前に大韓民国国民だ」という文を残した.また「最後まで放棄しなかった選手たちは私の胸の中で英雄です.観覧席にある旭日旗を見る私の胸は涙が出た」等の文も上げた
 一方,日本の度を越した応援文化も非難の対象になっている.日本応援団側の応援道具に旭日旗と「キム・ヨナ悪魔仮面」が登場してサッカーファンたちの非難が殺到した
 特にキム・ヨナ悪魔仮面はキム・ヨナの顔写真に赤い角を付けて目の部分を切り取って出したように見えるが,これは日本伝統遊びの「イシマタラ」を真似たもので「イシマタラ」という嫌いな人や悪党の姿を仮面で作ってかぶり,お互いに悪口を言えば正しい人になれると信じられているという
 ネチズンらは「一つのサッカー試合でも多くのことが起きる.やはり韓日戦なのか」「キ・ソンヨン,セレモニーや日本応援道具のどちらも残念だ」等の反応を見せている
 多くの問題を残した日本との試合で惜しくも敗れた韓国サッカー代表チームはウズベキスタンと3-4位戦を行って最後の自尊心回復に出る
韓国メディアは,国際試合でのキ・ソンヨンによるパフォーマンスを正当化する為に「イシマタラ」なる風習を捏造した
 そもそもこの仮面は2010年の日韓サッカー戦において,韓国側が韓国代表チームの愛称であるレッドデビルにちなみ,そこから着想を得て韓国人の手で作られ会場で販売されていたもので,少し調べればその事はすぐに解るにも関わらず,多くの韓国人がこの記事を見て憤慨,詳細も調べないまま日本批判が高まった
 そして,日本でこのニュースが伝えられすぐにこの仮面の正体も判明し,その後韓国内からも記事が捏造で日本にイシマタラという風習は無いと訴える人々が少数出てきたが,その声は完全に無視された.問題をでっち上げたメディアからの謝罪も訂正も無かった
 韓国人に韓国起源説や歴史認識のおかしさを説明しても,「きっと嘘をついているはずだ」とか「日本人の歴史認識もおかしいはずだ」と相対化して打ち消したつもりになってしまい,全く聞く耳を持たない
 ソメイヨシノの韓国起源説にしても,どんなに韓国側の主張のおかしさを韓国人に説明しても無意味だ.むしろ説明が詳細で詳しいほど日本人への猜疑心や不信感が強まるだけ
 日韓請求権関連協定にしても,韓国での議事録公開前から日本人が何度も政府資料のソースを元に「韓国側が個人保証を放棄したのだ」と説明していたが,韓国人は全て「捏造だ」と思考停止し説明そのものを受け付けない状態だった.日本で請求間関連協定の裁判を起こしても,全て「条約で解決済み」という理由で敗訴してしまい,日本に賠償を求めていた団体が「それがなぜなのかわからない」から,韓国政府は議事録を公開したのだった
 この傾向は自民族中心主義教育を受けた若い世代ほど強いので,今後韓国の行いはより先鋭化していくだろう
 ソメイヨシノの韓国起源説にしても,政府が公共放送を通じて「扇動」したのだから,韓国人はより過激に世界に向けて起源主張をしていく可能性が非常に高い
 「韓国人は扇動されやすい人々」について,日本人は,十分理解しておく必要がある
 今から25年前,盧泰愚大統領時に韓国の歴史教育の過度に反日的な側面を批判したところ,学者たちはこう答えた.「韓国は負けてばかりの歴史です.今は少しだけ勇気を出せという歴史教育をしている.その過程で反日的な側面が出てくるのです.分かってください」と.その低姿勢に同情し,われわれは矛を収めたものだ
 ところがその後,金泳三大統領の「歴史の立て直し」政策が始まり,自尊史観と反日の暴走が始まった.韓国は「歴史に学ぼう」と唱えるだけあって,李朝の「塞」の歴史を民族の行動パターンとして濃厚に引き継いでいる
 満州族の清が馬をよこせといえば,分割払いにしてもらい,総頭数をごまかしたり,婚姻するから良家の子女を送れといわれれば,こっそり酒場女を集めて送ったりした.シナにやられてばかりの歴史ではないのだ
 李朝は国内では民族差別の朱子学で理論武装し,満州族の清を「禽獣以下の夷狄」だと徹底侮蔑する教育をし,清からの文明流入を悉く防遏した.同情を買うのは次の攻勢の準備段階だ
 最近の報道によれば,日韓の国際会議で日本側が韓国の中国傾斜を指摘すると「事実ではないのでその言葉は使わないでほしい」といい,中国に苦汁をなめさせられた歴史からくる警戒や恐怖心を日本人に喚起するという.また,外務省の元高官が「韓国人には中国から家畜のようにひどい扱いをされた屈辱感がある」と話すそうだ.当然心優しい市民派新聞の記者たちは同情し,韓国の中国傾斜論はよそうという記事を書く
 だが,これを放置すればやがて「韓国を中国に追いやったのは日本のせいだ」という論に成長することは,当然予測されるところだ.そしてこれを欧米中に広める.朝鮮民族は日本人が考えるような甘い民族ではない
 朝鮮はシナの子分で,シナが朝鮮を操る歴史だと思っている人が多いがそうではない.ごまかしや逃げ口上でいつの間にか攻勢に出てくるので,どう扱ってよいのかよく分からないというのが中国の本音なのだ.今の中国は韓国と北朝鮮を手玉に取っているわけではない.できるだけ深く関わらないようにし,絶えず微調整しているのだ.南北問わず朝鮮民族の「卑劣」に付き合うのは,日本も中国もロシアも苦手だ
 韓国の中国傾斜論は,今日否定しようのない事実だ.アメリカの促す高高度防衛ミサイルTHAADの設置を引き延ばす.これを李朝時代では「遷延」策といった.大国が難題を持ちかけるたびに臣下たちは「王様,遷延でよろしく」と願い出たものだ.引き延ばして状況が変わり,相手が諦めるのを待つのだ
 中国の南シナ海進出への批判も巧妙に避けている.韓民求国防相に東南アジア諸国連合ASEAN拡大国防相会議で航行の自由の保障を明言させたが,政府は何も言っていない.中国主導のアジアインフラ投資銀行AIIBに積極参加し,朴槿恵大統領は中国の抗日記念行事に出席し,軍事パレードの雛壇で席次2位だったことを朝貢国のように喜んだ
 アメリカよりも中国の影響下の方が,南北で取引ができ統一がしやすいという思惑があるのだ.ただそれを日本に追いやられたからという形に持っていき,アメリカの非難を自国に向けないようにしたいのだ.実はこのような面倒なことをしなくとも,南北には統一の機が熟している
 哨戒艦「天安」沈没事件(2010年3月)のときも,延坪島砲撃事件(同年11月)のときも,緊張が高まると必ず韓国が折れる.北朝鮮が謝罪したような折衷案を作ってくれと,韓国が非公開会議において金銭で懇請したと,11年6月1日には北朝鮮の国防委員会に暴露されたこともあった
 今年8月に韓国と北朝鮮の軍事境界線で起きた地雷爆発事件では,北朝鮮が「準戦時状態」を宣言し,南北高官による会談が開かれたが,韓国側の代表2人は北朝鮮シンパだった.加えて協議の映像が青瓦台に中継された
 国家安保戦略研究院の劉性玉院長は朝鮮日報8月24日付で,事件のたびにケーブルテレビによるボス交渉が行われていたことを暴露し,10月には盧武鉉時代の国家情報院の院長だった金万福氏が北との直通電話があったと発言した
 すなわち北朝鮮の核保有と歩調を合わせるように,韓国側が譲歩を重ねていったことが分かるのだ.結論として,二度と朝鮮戦争は起きないであろう
 ならば,なぜすぐに南北統一へと向かわないのか.理由は,弱者の方の韓国が統一を主導したいからだ.第2に,急に動けばアメリカ軍が撤退の速度を早め,韓国の主導が崩れるからだ.第3に,今の生活を手放したくないという,気概のない民族性が統一の意志を妨げているからだ
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