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NHK印象操作報道の被害者談
 あいち トリエンナーレ の表現の不自由展が問題になった8月。私は県民である以上、あのような税金のムダ遣い・不適切使用は許せず、県庁の方に抗議の電話を行い Twitter 上でも報告した。そのツイートを見た NHK から「取材をさせてくれ」と話がかかった。
 断る理由もないので、取材を受けることにした私。当然 NHK 偏向報道 の実態は把握しており、自分もその被害を受けるのも承知していた。そのため、取材を受ける段階で記者の方に「抗議した側がマイナスの印象に取られるネガティブな感じで番組を構成するのはやめてください。ネガティブな感じでやらないのなら顔出しでもいいです」と電話で伝えた。取材を担当する記者は NHK 社会部のN記者だ。
 これがその記者の名刺だ。取材は NHK名古屋放送局 とその近くの路上で行われた。初日は名古屋放送局の中、応接室で行われ、その様子は主に NHK ネット記事 にされた。2日目は名古屋放送局近くの路上で行われた。当初、放送局内での取材のみで終わる予定だったが、急遽取材が追加され、テレビの クローズアップ現代 では主にこの2日目の様子が使われた。
 当日の取材時間はおよそ2時間だ。取材内容は単純で、記者の質問に私が答える方式だ。
 「なぜ 電凸 (電話抗議)をしたのか」や「なぜ暴言や脅迫のような電話がくるのか」、「なぜ抗議が集まったのか」などこれに似た質問が大半である。私は答える度、「私は電話をとる職員の方が不快な思いをしないように丁寧に質問と抗議の意を伝えた」と言ったが、それらは全てカットされた。そして、「なぜ暴言のような電話がくるのか」という問に対して、「それは本当に一部の人間だけです。電話では顔や姿も見えないし、それを悪用してなんでも言ってもいいという感じに思う人間が一部にいる。他にもやっている人がいるから集団心理でやる人間もいると思うが、それはごく一部。だから自分は電話でも丁寧に話すし、節度をもって意見を述べる。過激なことは言わない方が良い」と答えました。しかし使われたのは「顔も姿も見えないから何言ってもいい。集団心理がある」というように切り取られたのだ。
 これではまるで私やその他の人が悪意を持った人間のようにとられてしまう。つまり NHK は電話で抗議した人間を悪に仕立てたのだ。
 取材を受ける私としても、質問する側が何を言わせたいのか分かってしまう。質問の内容で「イイネや リツイート が増えると嬉しいか」と聞かれた。 NHK はこう言わせたいのだろう。「ネットで拡散されたり共感されると嬉しいから悪質な電話をしそれをツイートする」と。そう言わせたいようにとれる質問をいくつもされた。
  NHK の悪意はこれだけではない。取材を申し込まれる段階で「顔や声を加工できますが、どうしますか?」と言われたので、私は後ろめたいこともなく顔出しOKなので「 NHK 的には顔を出した方がいいんですか?私は別に顔を出してもいいですよ。ネガティブな感じでやらないのなら」と答えた。 クローズアップ現代 は有名な番組だ。視聴者も多い。そこで私が顔を出し、もし酷い 偏向報道 をされたら社会的に殺される。だからネガティブな感じの放送はやめてくれと前置きしたのだ。
 そして NHK のN記者はこういった。「顔や声を加工すると犯罪者のような印象に取られることがある」と言った。それもあり、私は「顔出しOK」と言い、その流れで進んでいった。しかし、放送直前になり、N記者から「モザイクありでお願いしていいですか?」と言い出したので、渋々了解した。質問に答える側が顔出してたら悪意を持ってやっているように印象操作出来ないからモザイクありにしたのだろう。今思うと、モザイクがあってよかったと思う。酷いくらいに私達が悪人にされていたからだ。モザイクがなければ私は現実世界でボロクソに叩かれ、就職も難しくなっていたと予想できる。
 最後に、 NHK やその手の取材は受けない方が良い。私は クローズアップ現代 やネット記事を見て、約束が違うじゃないかと思ったのでN記者と番組構成側に電話をした。N記者は「ハハハ、出演者の方、ちょっとキツイ言い方してましたね~」と。全く腹立たしい。あれだけ「ネガティブな放送はするな」と言ったのにそれは全く守られなかったからだ。オマケにその記者からは「そんな約束しましたっけ?」と言われた具合だ。それに加えて酷いのは、番組構成側だ。受付担当の者からは「今、制作責任者が不在なので、後でかけ直させます」と言っていたが、3ヶ月たった今日まで電話はかかってきていない。
 どうしようもなかったので NHKから国民を守る党 に相談したら、「初めての案件なので対応が分からない。立花党首と相談してから裁判をしてはどうか」と言われた。私は学生の身分であり、裁判を起こす金などない。だから諦めた。
 これだけの被害を受けて、得るものは何一つなかった。今はとても後悔している。

芸術祭に「電凸」 当事者が語った (2019年9月5日 20時52分)
  愛知県で開かれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」は、展示の一部がわずか3日で中止されました。その直接の原因は、「ガソリンを持っていく」という脅迫でしたが、当時、芸術祭の事務局には、電話やメールなどによる抗議、いわゆる電凸(でんとつ)が相次いでいました。その数は3日間で2900件に上ったといいます。「いったいどんな人たちが電凸したのか」私たちはツイッターを調べていたところ、「反日イベントを潰しましょう」などとツイートしていた人物と連絡を取ることができました。
  電凸した本人に接触!素顔は
 待ち合わせしたのは、名古屋市の繁華街。
 そこに現れたのはなんと16歳、高校生の少年でした。
 2年前にツイッターを始め、そこで電凸を知ったといいます。
 電凸とは、行政などに匿名で、電話やメールで集中的に抗議することです。
 少年に、なぜ電凸したのかと聞きました。
  すると、「ツイッターで、展示された写真などを見ました。天皇をコラージュした作品は、芸術と思えないし、少女像の展示は日本をおとしめるものだと思う。電凸は、相手も電話で受け取るので意見がすぐに伝わります。結構、影響力があるのではないかと思います」ときっぱり。
 少年の話は事実でした。彼のツイッターには3700人のフォロワーがいて、芸術祭が開幕した翌日に投稿したツイートは2500人に拡散されていたのです。
 「集団心理というんですか。ひとりでやるよりみんなでやったほうが何か許されるみたいな雰囲気はあります。自分が言うのも何ですが、やっぱり電凸をする人ははけ口というかストレスを出してしまうのかなと思います」
  初めての電凸 きっかけは
  さらに取材すると、別の人物にも接触することができました。
 大手企業に勤める42歳のサラリーマンでした。
 今回初めて電凸したという男性。
 展示内容に抗議しようと思い、連絡先を確認してから、1時間も迷っていました。
 それでも、電凸に踏み切ったきっかけは、県内に在住し、美容整形で有名な高須克弥院長のツイートだったといいます。
 「高須院長が結構、怒ってらっしゃったんです。税金使ってやるとは何事だと。僕は、あっそうか、こういう人が動いているし、自分も納得いかんから、初めて電話していいのかなと思いました」
  思いがけなく険しい口調に
 男性は事務局に電話し、「うわさは本当ですか」と確認し、展示を撤去するよう求めました。
 その際、自分でも思いがけなく険しい口調になったといいます。
  「その時は感情をいくらおさえているといっても、やっぱり本当に冷静な状態ではないと思うんです。やっぱり今考えたらちょっと言葉が強かったなと思います」
  事務局への抗議には、「死人が出るぞ」とか、「殺すぞ、この野郎」といった暴力をほのめかす内容も含まれ、対応した職員の中には、精神的なダメージを受けて、業務を続けられなくなった人もいたといいます。
  後悔?それとも民意?
 結果的に中止された展示会。これについてどう考えるか、42歳の男性は中止はしかたないとしつつ後悔の言葉も口にしました。
 「こんなもん見せるべきじゃないと思って撤去していただきたいと電話したのに、本当に撤去されて、ああ残念やなというのはちょっとありました。抗議するほうも、もうちょっと冷静にならないといけないなと」
 一方、高校生の少年は抗議はあくまで民意の表れで、中止は当然だと言い切りました。
  「自分としては間違っていないと思っています。これは民意の反映で、いわゆる偏ったネトウヨの方の話ではなくて、総合的に社会の意見として(企画展は)潰れたんだと思います。自分としては当然という認識です」
  専門家“マニュアル化された民意”
 電凸による意見表明自体は、表現の自由であり、事務局もこうした抗議をできるかぎり受け止めようとしたといいます。
  しかし、ネット上の社会問題に詳しい東京工業大学の西田亮介准教授は今回のようにSNSの呼びかけなどで広がった電凸による抗議は“マニュアル化された民意”だとして、その問題点を次のように指摘しました。
 「民意は、本来異なる意見と接触し、時には意見や立場を変えながら形成されるものです。しかし、マニュアル化された民意は、人々の自発的な創意工夫や思考を奪っていると考えることもできると思います。それに従い、あまり考えずに行動した帰結がこの抗議の数であり、ある種の意見表明だったことも忘れないほうがいいのではないでしょうか」
 私たちが今回接触できた電凸の当事者はごく一部にすぎません。
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