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上級国民 はアイロニー(日本国憲法第14条に違反する取扱いに対する批判用語)

上級国民 という言葉は、 東京オリンピック エンブ レム 騒動を発端とし、 2ちゃんねる 嫌儲板 を中心として発祥した。
当初は( デザイン に精通していると自称する)専門 側の 上から目線 の言葉「一般国民 」を皮 るために用いられたが、その後は 上級国民 という言葉の連想から、 政治家 や役人、資産 などを 批判 的な意味合いにて し示すようにも用いられるようになった。
実際に単 が生まれ、広まった詳しい経緯については以下の項 を参照。

2015年に広まった経緯

この言葉は 2015年 9月1日 以後に ネット 上で急速に広まった言葉である。
まず、 背景 としては 2020年東京オリンピック エンブ レム に関する騒動がある。 2015年 7月 、多数の応募作品の中から デザイナー 佐野研二郎 によるエンブ レム 案が採用されることが発表された。しかしその後このエンブ レム 案について、 海外 の劇場 ロゴ で先行する類似した デザイン が使用されていたことが判明し、 盗用 ではないのかという疑惑が持ち上がった。
その騒動の中で、 佐野 (あるいは氏の 事務所 の他の デザイナー )による 過去 デザイン 等について、他者の 写真 や作品からの 断流用・ トレース があったことが判明し、 佐野 もそれを認めた。その影 から、 佐野 がこのエンブ レム 案でも 断流用をしたのではないかと疑う人々が増え、 佐野 やこのエンブ レム 案を採用した 五輪 組織委員会への 批判 ・バッ シング しくなっていた。
ただし 五輪 エンブ レム 案自体については、 佐野 盗用 を否定していた。そのため 佐野 のエンブ レム 案がそのまま使用されていく可 性も残されており、使用を 継続 するのか、あるいは中止するのか、 五輪 組織委員会の判断に注 が集まっていた。
そんな中、 2015年 9月1日 五輪 組織委員会はこのエンブ レム 案の採用を中止することを決定し、その件について 記者会見 を開いた。その会見では 五輪 組織委員会の 事務 総長の 武藤 敏郎がこの判断に至るまでの経緯の説明を行ったが、その中で、(エンブ レム 応募作品の審 にあたった審 委員長 永井 一正の意見を紹介する、という形で)「一般の 民の方々」「 一般国民 」という言葉が使用されていた。この言葉が使用されるまでの文脈を示す意味で、やや長くなるがその言葉を含む発言内容を 引用 する。

(「 佐野 氏は模倣を否定しており、エンブ レム は自分の オリジナル であると している」という内容を伝えた後に)
永井 委員長 はですね、私はこれについて、「どういう にお考えになりますか?」と伺ったところ、
デザイン 界の理解としてはですね、そのように 佐野 さんの9 分割 された デザイン の基本、それは ピリオド とは全く違うものであるので、違うものと十分認識できるものであって、 佐野 さんの言う通り、これは 佐野 さんの オリジナル なものとして認識されると、自分は思います』
と。
デザイン 界としては、そういう理解 であります
と、ということでありましたが、同時にですね、
『ここまで色々な形で問題となった時に、一般の 民の方々が、今のような説明で本当に納得されるかどうかということについては、現状、問題があるかもしれません』
と。これは 永井 さん自身のお話でありました。
『残念ながら、自分のこのような説明、それから 佐野 さんの説明は、専門 の間では十分分かり合えるんだけれども、 一般国民 にはわかりにくい、残念ながらわかりにくいですね』
という話が、ありました。
ニュース サイト THE PAGE 」によって Youtube 投稿 された 動画 東京五輪エンブレム問題で組織委員会が会見 」より、 武藤 敏郎 事務 総長の発言内容を一部抜 して書き下し。言いよどみ、繰り返しは いた。)

以上のようにこの発言の文脈では、「一般の 民」「 一般国民 」と対 されていたのは、「 デザイン 界」「( 永井 一正審 委員長 のような、 デザイン の)専門 」であったことが わかる 。即ちこの会見において、「 一般国民 」とは「 デザイナー ではない人たち」「 デザイン の専門 ではない人たち」、つまり「非専門 」という意味合いであった。
逆に言えば、本来の意味ではどれだけの 持ちだろうが権 者だろうが、 デザイン に精通していなければ「 一般国民 」に含まれるとも言えるだろう。
この会見の後、 インターネット 掲示板 2ちゃんねる 」の ニュース スレッド インターネット 上の まとめサイト の中には、この「 一般国民 」と言う表現を「 上から目線 」であるといった論調で 批判 的に要約して伝えたものが多数あった。その中では「 一般国民 」の対 として「 上級国民 」という表現が使用されていた。その結果、本記事の タイトル 上級国民 」という言葉が ネット 上で急速に広まったのである。
おこ の言葉が広まるにつれて、「 一般国民 」が「 デザイン の専門 」と対 させた「非専門 」を す表現であったという元々の意味合いについては割と薄まってしまったようで、「 上級国民 」という言葉は「 デザイナー 」「専門 」ではなく、「特権階級」「上流階級」を して使われることも多いようだ(ただし本来の成り立ちからすれば厳密には誤用である)。

2019年に広まった経緯

元号 令和 まで残すところ約10日 余り となった、 2019年 4月19日 正午 過ぎ。
東京 池袋 にて 87 歳の高齢 ドライバー が運転する 乗用車 暴走 87 歳の運転手含む10人が怪 、2人の 子が 死亡 する 惨事 となった。
この事件を機に ネット 上では「 上級国民 」の言葉が再び広まることになる。
詳細については個別記事「 池袋高齢者ドライバー暴走事故 」「 飯塚幸三 」の記事を参照。

上級国民と見なされる人々

メディア への露出が多い人を中心に、以下の人物・団体が 上級国民 と見なされる場合が多い。 関連項目
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