究極の不敬発言「皇太子殿下、ご退位なさいませ」
 天皇皇后両陛下は、大変な活躍をされ、また非常に多くの国民から愛され尊敬もされている。
 こうした事実は、世論調査の結果からも明らかだ。今年4月に共同通信社が発表した世論調査によると、5月1日で即位から1年となられる天皇陛下に対し「親しみを感じる」と回答した人は58%。
 また「親しみを感じる」に「すてきだと思う」(17%)と「尊くて恐れ多い」(5%)を合わせると実に80%の国民が、天皇陛下に対して肯定的な感情を抱いていることが分かった。
 また、世論調査は行われていないものの、ネット上のSNSやニュースサイトでは、即位関連儀式などを大変見事にこなされた雅子さまを称賛するコメントが大量に書き込まれており、天皇陛下のみならず皇后である雅子さまも多くの国民から大変愛されていることが分かる。
 このように代替わり後、多くの国民から大変な尊敬を集めている天皇皇后両陛下であるが、皇太子ご夫妻として過ごされた平成の時代には週刊誌等のメディアを中心として、マスコミから誹謗中傷ともいえるような大変なバッシングを受け続けてきた。
  そんな数々のバッシングの中でも、特に話題と論争を呼んだのが、『新潮45』(2013年3月号)に掲載された「皇太子殿下、ご退位なさいませ」という記事だ。宗教学者の山折哲雄が書いたこの論考は、秋篠宮家を支持する一部の保守系評論家などから高く評価される一方で、良識ある国民や識者などからは大変な「不敬発言」であるとして批判され、大きな論争を巻き起こした。
 廃嫡運動の先鋒役ともなった、山折哲雄氏はこの記事の中で、秋篠宮家に皇統を移すべきであると主張しているが、じつはこの山折氏は、紀子さまの父親である川嶋辰彦教授の親友であることも知られている。
  「山折氏と川嶋教授がどのように知り合ったかは分かりませんが、松下幸之助記念財団にて、山折氏は過去に理事を務めており、川嶋教授は現在でも評議員を務めていますから、親しい関係であることは間違いありません。
  もちろん、紀子さまの父親がどのような人物と関わっていても個人の自由ではありますが、雅子さまを誹謗中傷する人物と親しい付き合いをしていては、さすがに批判されても仕方がないでしょう」 (全国紙社会部記者)
  また、その他、先の記事が『新潮45』に掲載される2年前にはデヴィ夫人が廃太子署名運動を行っているが、署名活動に積極的に協力した人物の中に、紀子さまの実弟の知人や関係者が多く含まれていたことも良く知られている。
  「“皇太子殿下、ご退位なさいませ”の論考が『新潮45』に掲載されたのは2013年、そしてデヴィ夫人が廃太子署名運動を行ったのは2011年です。この時期は、皇太子ご一家に対するバッシングがピークに達した時期でもあります」 (前出の社会部記者)
 デヴィ夫人は、署名運動を行う直前にブログにて、次のような皇太子ご一家に対する批判の文章を書いている。
 「秋篠宮様に皇太子位を移譲、と請願するのは実に辛く切ない。…しかし、即位されると、雅子様が皇后に。それは、絶対に避けなければならない…認識と覚悟がなく、“わがまま病”に陥っただけと思われてもしかたがないようなお振るまい。このままでは皇后さまになることはとても無理なご様子。いっそのこと、皇太子さまは、東宮であることをご遠慮され、秋篠宮さまにゆずられた方がよいのでは」
 デヴィ夫人のブログでは、紀子さまの弟の川嶋舟氏ともお友達であることを明かしており、弟と結婚したお嫁さんが禰宜をしてる東北の神社のお祭りにも行っている。さらに、川嶋舟氏が離婚した際には奥さんのことをブログで激しく批判してもいるのだ。
 当然、紀子さまやその他の川嶋家のご家族がデヴィ夫人に対して、雅子さまや、川嶋舟氏の元嫁を批判するよう命じているかは分からない。とはいえ、少なくともこのようなデヴィ夫人の言論が、可能な限り秋篠宮ご夫妻や川嶋家の一家の意向を忖度するかたちでなされていることはほとんど疑いようのない事実だろう。
  秋篠宮ご夫妻とデヴィ夫人が懇意の関係である動かぬ証拠
 この秋篠宮ご夫妻とデヴィ夫人とが懇意な関係であることは単なる噂話にとどまらない。2010年に出版されたデヴィ夫人の回想録『デヴィ・スカルノ回想記 栄光、無念、悔恨』(草思社)には、秋篠宮殿下とデヴィ夫人が仲良くツーショットで撮っている写真や、紀子さまと談笑している写真も掲載されている。 「このデヴィ夫人の回想録は公的な出版物ですから、このような写真を宮内庁や秋篠宮ご夫妻に無断で掲載することは出来ないでしょう。事実上、秋篠宮家と交友関係を公に認めているということでです。
  先の山折氏にしてもそうですが、秋篠宮ご夫妻と交友関係を持つ人物の中には、これまで陛下と雅子さまに対し、人格批判や誹謗中傷を繰り返してきた人物が非常に多いのです。おそらく、これらの事実を全て偶然として片づけることは不可能ではないでしょうか」 (同前)
 一つ一つは断片的な事実であっても、これだけ多くの根拠が出てくれば「皇太子退位論」を煽動したのは川嶋家ではないか、という疑いが出てくることもやむを得ないだろう。
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